十二国記


 最近の作品というわけではありませんが、今更になってめちゃくちゃはまってしまった作品です。何というか自分の中でそう思わざるを得ない部分がいっぱいあって、考えさせられる部分もありすごく良い物でした。
 話しは何の変哲もない生活をしていた陽子、まあ作品の中の主人公ですがいきなり外国でもない地球であるかもわからない世界へいきなり連れて行かれます。しかし連れて行かれる時に連れて行く人(?)景麒が多く を語らないためにとんでもない目に遭います。しかもつれてこられたものの景麒とは、はぐれてしまいそのことによって十二国記の世界でさまようことになるのです。その旅がかなり厳しい物でいきなり日本から来たとき から顔が変わってしまい髪の毛も(もともと赤毛なのですが)よりいっそう血のような色になり、その変化にとまどい、いきなり捕まり死刑にされるようになったり。その後も次から次へとだまされて人が信じられなくなっていきます。 もともと、事なかれ主義の優等生だった陽子にはすごくつらい現実でいろいろな出来事に遭うたびに自分を否定したりしてつらく自分を責めるようになります。しかしそんな中、楽俊という半獣(普段はネズミの格好)に合い、楽俊の考えに惹かれそして 陽子自身も変わっていきます。  てな感じで物語は進んでいきます。もともとが違う世界の中ですから日本や地球での常識がほとんど通用しないわけです。それに対し陽子はとまどい反発しようとします。しかしその中で陽子が少しずつ成長する過程がすごく おもしろいです。そして何より細かく世界観がありその一つ一つが昔話のようにすごく魅力がある物です。例えば半獣の存在もそうですし、王の存在もそうです。そして一番魅力的なのは麒麟の存在です。麒麟がこの国では一番尊い 動物です。動物といっては弊害がありますね。なぜなら人の形にもなれますから。でも麒麟が王を選ぶというのがこの国の王選びなんです。そしてその王や麒麟の関係などがすごくうまくできていておもしろいです。
 作品としては最近メディア展開が著しく、原作は小説なのですがTVはもちろんのことゲームも販売されています。ゲームは個人的にPS2がないのでやっていませんがTVの方はしっかりチェックさせていただきました。 これがなかなか良いできで結構楽しめます。何というかアニメ化するとだめになるものも多々ありますがこれは結構あたりなのではと。確かにTV用に新しいキャラがでてはいましたが、原作を壊すことなく、何より驚いたのは結構原文そのままの会話をしていると言うことです。 なかなかできないですよね。でも改めて映像でそれがみれると何ともいえない良い感じがありますね。NHKで放送されましたから結構レンタルビデオ屋にもあるみたいです。話しによる一時期貸し出し中だらけだったとか。それだけの力の入った作品ですかね。
 まあ機会があれば小説を読んでみると良いですよ。かなりはまります。余裕がある方はTVも。個人的に早く続編が出ないかなと思いながら。また次のお話で。    


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